こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのMAIです!
前回記事では、進化系シャドーイング(シャドーイングバディ)の7ステップ中、前半4ステップについてお話いたしました。本日は後半戦でございます!後編、ステップ5から見て参りましょう…!
進化系シャドーイングの7ステップ
まずはじめに、シャドーイングバディでの7ステップのおさらいです。
↓
ステップ1:リスニング
ステップ2:音声変化チェック
ステップ3:語彙と和訳チェック
ステップ4:シンクロリーディング
***
ステップ5:プロソディー・シャドーイング
ステップ6:コンテンツ・シャドーイング
ステップ7:なりきり音読
(こちらの「なりきり音読」を提出し、添削しているのがシャドーイングバディです!)
後半戦の項目を見ると、シャドーイングが2種類に分かれていることが確認できます。
下記の項目にて、この2種類の違いを見て参りましょう…!
2つのシャドーイングの違いについて
いよいよ、シャドーイングステップに入って参りました…!
しかしながら、シャドーイングバディそしてTORAIZのシャドーイング方法には2種類ございます。
少し、この2種類のシャドーイングに触れてから、ステップ5について見て参りましょう!
ひとつ目はステップ5の「プロソディー・シャドーイング」、そしてふたつ目がステップ6でお話する「コンテンツ・シャドーイング」になります。
「この2つのシャドーイングは何が違うのか」、そういった疑問が生まれると思います。
簡易的に表すと下記のようにご認識をいただければと思います!
・プロソディー・シャドーイング:英語の音を意識するシャドーイング
・コンテンツ・シャドーイング:学習課題(英文)の意味を意識するシャドーイング
※prosody(プロソディー)は、「韻律論」という意味があるので、「言語の音に関する特徴」と覚えておくことがおすすめです!また、contents(コンテンツ)が「中身」や「内容物」という意味なので、「課題英文の意味」というように捉えましょう。こうすることで、語彙も増えるので一石二鳥です!
ステップ5:プロソディー・シャドーイング
それでは、音に注力をする「プロソディー・シャドーイング」について触れて参ります。
「プロソディー・シャドーイング」を簡単に表すと音声を流しながら、スクリプトを見ずにシャドーイングをすることです。しかしながら、いきなりシャドーイングをすることも難しいと存じますので、「プロソディー・シャドーイング」前に、音声を流さずに事前の音読練習を取り入れることがおすすめです!
「プロソディー・シャドーイング」で、メインに意識することは「音」です!
詳細を下記の項目でお話いたします…!
「プロソディー・シャドーイング」意識すること
「プロソディー・シャドーイング」で意識する音の項目はこちらです↓
・(スクリプトの)音声変化
・抑揚
・リズム
上記がメインで意識いただきたい点となりますが、更に下記の注意点にも注力いただくと尚良しです。
注力いただくことで、更に洗練された「プロソディー・シャドーイング」を目指して参りましょう!
・声量は通常の会話時の大きさを意識(小声NGです!)
・会話の間や息継ぎのタイミングも合わせていく
・音の強弱も再現するように意識
こちらの「プロソディー・シャドーイング」が難しい際は、焦らずにステップ4の復習をいたしましょう。(※ステップ4:シンクロリーディング)
何事も一回で完璧にはこなせません。焦らず回数を重ねて、口の動きを馴染ませてあげてくださいませ…! Practice makes perfectです 〇
ステップ6:コンテンツ・シャドーイング
ステップ5:プロソディー・シャドーイングが終わると、「コンテンツ・シャドーイング」の出番です!
音を意識していた「プロソディー・シャドーイング」から「意味理解」の段階に入ります。
「コンテンツ・シャドーイング」=意味を意識する、意味理解を含んだシャドーイングです。
音声は流したまま、スクリプトを見ずにシャドーイングを行います。
音声のすぐあとを追いかけるようにし、同時に英文の意味をイメージしながらシャドーイングをします。
「コンテンツ・シャドーイング」気をつけるべき落とし穴
「音」に注力していたプロソディー・シャドーイングと違い、「意味」を意識するコンテンツ・シャドーイング。どうしても、発話時の発音の崩れなどが見込まれます。
しかしながら、多少の発音の崩れは大丈夫ですので、ご安心くださいませ。
(英文の)意味を考えるとなると、同時に行うことが増え、戸惑いや新たな落とし穴が出てくると存じますので、以下の点を意識、そして注意いたしましょう…!
・イメージすること:英文の語順のまま、頭の中でシーンをイメージする
補足すると、1単語、1単語の意味を意識というよりは、文章のかたまりごとに意味を意識されることがおすすめです!また文章のひとかたまりで意味を意識される際に、まだ定着していない文法や単語がある場合、是非ステップ3への振り返りをお願いいたします。(※ステップ3:語彙と和訳チェック)
ここで新たに意味を確認することで、ご自身の苦手文法や単語を克服して参りましょう…!
こちらのステップも、何回も練習を重ねることで(英文の)意味理解を更に定着させて参りましょう!
ステップ7:なりきり音読
最後に、いよいよ「ステップ7:なりきり音読」の段階です。
「なりきり音読」は全てのステップの総まとめのお時間です。
ここまでに「音」や「意味理解」を意識、そして練習して参りました。
そして、課題スクリプトの根本(音声変化や語彙と和訳チェック)もしっかり確認したからこその、ステップ7です!
「なりきり音読」はその名の通り、スクリプトの役になりきって音読してください。
シャドーイングバディでは、このステップの録音をご提出いただきます。
そして、そちらの添削結果をお送りいたします。是非、ご自身の最高の出来をご提出くださいませ!
なぜ「なりきり音読」なのか
「なりきり音読」の重要な点を、ここではお伝えできればと思います。
元来シャドーイングは、リスニング力に貢献のある学習方法として知名度が高いと思います。
しかしながら、シャドーイング練習を踏み「なりきり音読」をすることは、スピーキング面での効果も期待できます。
なぜスピーキング面にも効果があるのかと言うと、「なりきり音読」はただの音読ではなく、なりきることが必要となって参ります。日頃から役になりきって発話することは、ご自身が英語を話す際の「心理的安全性」の確保に繋がります。
やはり英語を話す際に、はじめは緊張や不安が付き物です。しかしながら、「なりきり音読」はご自身の声だけで、音声というサポートがなく発話する練習にもなります。この練習が英語を話す上での自信、そして不安感の軽減に繋がると思います。
またシャドーイングバディの課題は、会話文がメインです。時事ネタもあれば日常会話もあり、更にはビジネスシーンを意識した課題もございます。こういったご自身が遭遇しやすい話題をテーマにしていることは、きっと学習継続のモチベーションにも繋がると強く思います!
「心理的安全性」以外の効果
上記「なりきり音読」の効果に「心理的安全性」の確保がありました。
そちらの他にも「なりきり音読」の効果がございますので、下記にてお話していきます。
・知識の検索速度を促進
→実際のコミュニケーションで、私たちは頭の中の知識データベースから今必要な情報を検索していると言われています。英語や慣れない言語で、こちらを行うとなると難しいことだと容易に想像しやすいかと思います。
しかしながら、「なりきり音読」は実際にその英語を使う状況と類似した状況を再現しているステップです。その為、こちらでの学習が必要な知識の検索をより簡単に行えるようになる、という効果に繋がります。
英語学習において、将来のコミュニケーション場面に近しい学習をしたかというのは、英語力向上への鍵となります!その為、「なりきり音読」の音読学習でも、できるだけ実際のコミュニケーションを意識してみてください。役になりきって、抑揚をつけたり感情を込めたりすることが非常に重要になって参ります。
まとめ
最後となりますが、2記事に分けて、シャドーイングバディのシャドーイング7ステップについてお話して参りました。ご自身の発話を録音することに、はじめは抵抗があるかもしれません。
しかしながら、実は「録音」することで、ご自身の苦手なポイントや課題感を客観的に確認できるようになります。英語はたくさん間違えて学び、そして向上していくものです。
たくさんステップ1~6で練習を重ね、上出来な出来ばえを「ステップ7:なりきり音読」にてご提出くださいませ…!
シャドーイングバディにてお待ちしております!それではまた、次回記事でお会いいたしましょう。