【映画・ドラマで学ぶ】実践的すぎる!ネイティブ表現ベスト10

こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのYukiです!

英語学習の停滞期…それを打破するのが「映画・ドラマ」です。
教科書やTOEIC対策ではなかなか出会えない、ネイティブが日常的に使う“生きた英語表現”が、ストーリーとともに耳に残り、実際の会話でもスッと出るようになります。

今回は、数多くの英語学習者が「これを覚えてから会話が自然になった」と実感した、実践的すぎるネイティブ表現ベスト10をご紹介。すべて映画やドラマに頻出で、ビジネスでもカジュアルでも使えるものを厳選しました。

 

まずはここから!ネイティブが毎日使う超基本フレーズ

英語学習はまず「簡単でもネイティブっぽく聞こえる一言」を身につけることが大事です。ここで紹介するフレーズは、海外ドラマや映画の中でもほぼ毎回登場する“定番表現”。これらを口に出して練習すれば、あなたの英会話がぐんとスムーズになります。まずは気軽にマネする感覚でトライしてみましょう!

 

“I’m on it.”(了解です/すぐやります)

『Brooklyn Nine-Nine』
シーズン1 エピソード1で、キャプテン・ホルトがジェイクに捜査の進捗を尋ねた際、ジェイクがすぐに”I’m on it!”と返事し、行動に移る場面があります。

Holt: “Detective Peralta, what’s the status on the Vulture case?”
(ペラルタ刑事、『ハゲタカ事件』の進捗はどうなっている?)

Jake: “I’m on it, Captain!”
(すぐやります、キャプテン!)


『The Office』
シーズン2の最終話で、ジムがマイケルに頼まれごとをされたときに、カジュアルに”I’m on it.”と返すシーンが登場します。

Michael: “Jim, can you handle the flyers for Casino Night?”
(ジム、カジノナイトのフライヤーを担当してくれるか?)

Jim: “I’m on it.”(了解です)

 

“It’s up to you.”(君次第だよ)

『Friends』
シーズン5 エピソード8で、モニカがディナーの選択をチャンドラーにゆだねる場面。

Monica: “We could go to that new Italian place or try the sushi bar.”
(新しいイタリアンレストランに行くか、寿司バーを試すか。どっちがいい?)

Chandler: “I can’t decide.”
(決められないよ。)

Monica: “It’s up to you.”
(あなた次第だよ。)

『The Office』
シーズン2-3の中のパムとジムのやりとりで、何をランチにするか選ばせる場面があります。

Pam: “We can get sandwiches or pizza.”
(サンドイッチかピザを買ってくることができるよ。)

Jim: “Hmm…”
(うーん…)

Pam: “It’s up to you.”
(君次第だよ。)

 

“I’ll pass.”(遠慮しておきます)

『Parks and Recreation』
シーズン2-3の中で、エイプリルがランチやイベントの誘いを断るシーンで頻出します。

Andy: “Hey, wanna come to the concert tonight?”
(ねえ、今夜のコンサートに来る?)

April: “I’ll pass.”
(遠慮しておくわ。)

『How I Met Your Mother』
シーズン2 エピソード18で、バーニーがテッドにナンパに行こうと誘う場面。

Barney: “Come on, Ted, let’s hit the club and meet some ladies!”
(さあ、テッド、クラブに行って女の子たちに会おうぜ!)

Ted: “I’ll pass.”
(遠慮しとくよ。)

Barney: “Suit yourself, but you’re missing out!”
(勝手にしろよ、でもチャンスを逃すぞ!)

 

 

会話がグッと自然になる!ネイティブ感アップの実践フレーズ

初級フレーズに慣れたら、次のステップは場面に応じた自然な言い回しを覚えること。中級レベルのこれらの表現は、ネイティブがよく使うけれど、教科書ではあまり習わないものばかり。「伝わる」から「伝わり方がうまい」へとレベルアップする鍵です。実際のドラマのやりとりから、どんな場面でどう使うのかをしっかり確認しましょう。

“Fingers crossed.”(うまくいきますように)

『The Office』
シーズン3 エピソード16で、ジムがパムの展示会に行く前にケヴィンが言う場面。

Jim: “Alright, I’ll go check it out.”
(よし、ちょっと見に行ってくるよ。)

Kevin: “Fingers crossed.”
(成功を祈ってるよ。)

 

“You nailed it!”(完璧だったね!)

『Glee』
シーズン1 エピソード1で、フィンが初めてのパフォーマンスを終えた直後。

Rachel: “That was amazing!”
(すごかったわ!)

Kurt: “You nailed it!”
(完璧だったよ!)

『Brooklyn Nine-Nine』
シーズン2 エピソード22でジェイクが偽装オペレーションを成功させたあと。

Amy: “Nice work, Peralta.”
(いい仕事したわね、ペラルタ。)

Jake: “Yeah, you nailed it!”
(うん、君も完璧だった!)

 

“Let’s call it a day.”(今日はここまでにしよう)

『Mad Men』
シーズン2 エピソード9で、ドンが会議終わりに言う場面。

Don: “We’ve done enough for today. Let’s call it a day.”
(今日はもう十分やった。ここまでにしよう。)

『The Office』
シーズン5 エピソード23で、マイケルが社員に仕事終了を告げる場面。

Michael: “Alright everyone, let’s call it a day!”
(よしみんな、今日はこれで終わりだ!)

 

“No hard feelings.”(気にしないでね)

『The Crown』
シーズン2 エピソード4で、フィリップがエリザベスと口論後に和解する場面。

 Philip: “No hard feelings?”
(もう怒ってないよな?)

Elizabeth: “Of course not.”
(もちろんよ。)

『Friends』
シーズン6 エピソード13で、ロスがチャンドラーに過去のことを謝る場面。

Ross: “No hard feelings?”
(気にしてないよね?)

Chandler: “No hard feelings.”
(気にしてないよ。)

 

 

気持ちを伝える“ひと押し”!場面別で使い分ける上級フレーズ

さらにステップアップを目指すなら、ニュアンスの細かな違い感情表現をコントロールできる上級フレーズが武器になります。ここで紹介する表現は、ネイティブが相手との距離感を調整したり、説得力を持たせたりする時によく使うもの。覚えるだけでなく、場面に合わせて使い分けができると、英語の「伝わり方」が格段に上がります。ぜひ実際のシーンを思い浮かべながら、体にしみ込ませていきましょう。

 

“That’s the last thing I want.”(それだけは絶対イヤ)

『Breaking Bad』
シーズン3 エピソード2でウォルターがスカイラーと家族について話し合う場面。

Skyler: “You’re putting this family in danger.”
(あなたはこの家族を危険にさらしているわ。)

Walter: “That’s the last thing I want.”
(それだけは絶対に望んでいない。)

『Grey’s Anatomy』
シーズン5終盤にて、メレディスがデレクに手術について話す場面。

Meredith: “If something goes wrong, you could die.”
(もし何かがうまくいかなければ、あなたは死ぬかもしれない。)

Derek: “That’s the last thing I want.”
(それだけは絶対イヤだよ。)

 

“I couldn’t agree more.”(大賛成です)

『Billions』
シーズン2 エピソード4で、アックスがビジネスパートナーと話す場面。

Wendy: “We need to strike now while they’re vulnerable.”
(今こそ彼らが弱っているうちに攻めるべきよ。)

Axe: “I couldn’t agree more.”
(全面的に賛成だ。)

『Suits』
シーズン3 エピソード6でハーヴィーがルイスと意見が一致する場面。

Louis: “It’s time we showed them who’s boss.”
(今こそ、誰がボスかを思い知らせる時だ。)

Harvey: “I couldn’t agree more.”
(まったくその通りだ。)

 

“Let’s play it by ear.”(様子を見ながらやろう)

『Sex and the City』
シーズン4 エピソード9で、キャリーがミランダと予定を立てる場面。

Miranda: “Should we book dinner or just see what we feel like?”
(ディナーを予約する?それとも気分次第にする?)

Carrie: “Let’s play it by ear.”
(様子を見ながらにしよう。)

『Friends』
シーズン7 エピソード5で、ジョーイがみんなと出かける予定を調整する場面。

Rachel: “Do we have a plan for tonight?”
(今夜の予定、決まってるの?)

Joey: “Nah, let’s play it by ear.”
(いや、様子を見て決めよう。)

 

作品別おすすめガイド&効率的な学習メソッド

フレーズを覚えつつ、実際にドラマで耳にすることが更なる上達への近道です。
ここでは、学習レベル別におすすめの作品を表にまとめました。
ご自身のレベルやご興味に合ったドラマ選びの参考にしてみてください。

英語学習に役立つ海外ドラマ一覧(CEFR・TOEICレベル別)

作品名 CEFRレベル TOEIC目安 ジャンル 学習しやすさ
Friends A2〜B1 400〜600 日常・コメディ 会話がシンプルで初心者に◎
America’s Got Talent A2〜B1 400〜600 リアリティ・オーディション はっきりした英語で学びやすい
The Big Bang Theory B1〜B2 600〜750 コメディ やや早口だが日常表現が豊富
Brooklyn Nine-Nine B1〜B2 600〜750 コメディ・刑事 テンポが速めだが実用表現多い
New Girl B1〜B2 600〜750 コメディ カジュアル英語の宝庫
Glee B1〜B2 600〜750 学園・音楽 はっきり話すシーンが多い
This Is Us B1〜B2 600〜750 家族・ヒューマン 感情表現が多く学びやすい
Stranger Things B1〜B2 600〜750 SF・冒険 会話がクリアで聞き取りやすい
The Walking Dead B2〜C1 700〜850 サバイバル 日常+危機表現が学べる
Gossip Girl B2〜C1 700〜850 青春・恋愛 やや早口、スラングあり
Sex and the City B2〜C1 700〜850 恋愛・都会生活 会話スピード早め
Parks and Recreation B2〜C1 750〜850 コメディ・政治 皮肉表現が多め
Suits B2〜C1 750〜850 ビジネス・法律 ビジネス英語の参考に◎
Mad Men C1 850〜900+ ビジネス・歴史 やや古めの表現あり
The Good Wife C1 850〜900+ 法律・社会 法廷用語多め
Billions C1 850〜900+ 金融・ビジネス スラングと専門用語が豊富
Grey’s Anatomy C1 850〜900+ 医療・ドラマ 医療用語が多い
House of Cards C1 850〜900+ 政治・サスペンス フォーマル英語が豊富
The Crown C1 850〜900+ 歴史・王室 英国英語が中心
Breaking Bad C1 850〜900+ 犯罪・サスペンス スラング多め

お気に入りのドラマは、最高の英語教材です。
しかし、ただ何となく観るのではなく、ちょっとしたコツを取り入れるだけで、「聞ける・話せる」力がぐんと伸びます。
ここでは、忙しいビジネスパーソンにもおすすめの、効率的なドラマ英語学習法をご紹介します。

耳慣れたセリフが、いつの間にか「自分の言葉」としてスラスラ出てくる感覚。
それを味わえたら、英語学習は一気に楽しく、手応えのあるものに変わります。
今日から実践できる3つのステップで、あなたのドラマ視聴を本物の英語トレーニングに進化させましょう。

 

フレーズに注目して「聞く」→「マネる」

まずは、シーンごとに出てくる決まりフレーズに耳を傾けましょう。
例えば先にも出てきました『Friends』でモニカが言う”It’s up to you(君次第だよ)”や、『Brooklyn Nine-Nine』でジェイクが言う”I’m on it!”(今やります!)」など、短くてよく使われるセリフに注目します。

ポイントは、「意味を知る」だけで終わらずに、口に出してマネすること
俳優と同じリズム・イントネーションで3回ほど声に出してみましょう。
「ただ聞く」から「音ごと覚える」ステップに変わり、会話の瞬発力が育ちます。
スマホのボイスメモに録音して、自分の発音とオリジナルを聞き比べるのも効果的です。

 

1話を繰り返し観る「2周目学習」

ドラマは1回観ただけでは“流し聞き”になりがち
効果を出すには、「繰り返し視聴」がカギです。

✅ 1周目:日本語字幕でざっくり内容を理解(ストーリーを楽しむ)
✅ 2周目:英語字幕で、フレーズと英語のまま向き合う
✅ 3周目(余裕があれば):字幕なしで「どれだけ聞き取れるか」に挑戦!

たとえば『Parks and Recreation』でエイプリルが誘いを“I’ll pass”と断るシーン。
1周目で楽しんだあと、2周目でこのセリフをしっかりキャッチできるか意識。
3周目には、「あ、今“pass”って言ったな」と耳が自然に反応するレベルまで鍛えます。

1話を1週間かけてじっくり味わうペースでもOK。これだけでリスニング力は確実に上がります。

 

覚えたフレーズを使う場を作る

インプットした英語は、アウトプットして初めて自分の言葉になります
覚えたフレーズは、実際の会話や書き込みで積極的に使いましょう。

たとえば、SNSで「今日は疲れた〜」と書く代わりに、”Let’s call it a day”と英語投稿
また、オンライン英会話で「この表現を使いたい」と意識的に投入するのもいいでしょう。

さらに、ドラマ学習仲間と「ドラマごっこ」をしてシーンをマネをしてみる、なんていうのも盛り上がりそうですね。
『Glee』のシーンを真似して“You nailed it!”と言い合うだけでも、実際の会話でパッと出る力が養われます。

「覚える」→「使う」のサイクルが回り始めると、学習の楽しさと成果が一気に加速します。

 

まとめ

海外ドラマは、楽しみながら「使える英語」を身につける最高の教材です。
お気に入りのシーンからフレーズを拾い、繰り返し口に出してマネすることが上達の近道となります。
1話をじっくり味わい、覚えた表現は実際に「使う」場でアウトプットしましょう。
ご自身の学習目的にぴったりの作品を選べば、さらに効果アップ!
今日から、ドラマでリアル英語ライフを始めてみませんか?

ではまた次の記事でお会いしましょう!