【もう失敗しない!】オンライン英会話を100%活用する7つのコツ

こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのYukiです!

英語学習において、オンライン英会話はもはや主流の学習法となっています。手軽にネイティブスピーカーや外国人講師と会話できる環境が整っており、自宅にいながら本格的な英会話を学べる点が大きな魅力です。

しかし、ただ受講するだけでは、学習効果に大きな差が出てしまうのも事実です。同じ時間を費やしていても、レッスンの受け方ひとつで成果は大きく変わります。

本記事では、オンライン英会話を最大限に活用するための7つの具体的かつ実践的なポイントを、豊富な事例とともにご紹介します。

明確で具体的な目標を設定する

オンライン英会話を始める前に、まずは自分が「なぜ英語を学ぶのか」「どのスキルを伸ばしたいのか」を明確にしましょう。

・3ヶ月でTOEICのスコアを100点上げたい

・海外旅行で不自由しない英会話力を身につけたい

・仕事でのオンラインミーティングに備え、英語力を強化したい

・YouTube動画を字幕なしで理解できるようになりたい

上記のような理由でオンラインレッスンを受けたい方はたくさんいらっしゃると思います。

具体的な目標があれば、レッスン中に何に注力すべきかが明確になります。また、講師に目標を具体的に共有することで、より適切な教材や指導を受けられます。

TOEIC:「3ヶ月でTOEICスコアを100点上げたい。特にPart 3と4の会話・説明文のリスニングが苦手なので、そこを強化したい

講師が実際のTOEIC形式に近いスクリプトを使って会話練習をしてくれたり、リスニングのあとに内容の要約・意見を求められるなど、応用力も鍛えてもらえるでしょう。

 

海外旅行:「再来月に初めてのヨーロッパ旅行に行くので、空港・レストラン・ホテル・買い物で困らない会話を練習したい

→様々なシーンでのロールプレイ(入国審査、ホテルのチェックイン、道を尋ねるなど)に取り組んでくれたり、現地でよく使われる自然な表現やイディオムを紹介してくれるはずです。

 

仕事:「来月から海外チームとの定例ミーティングに参加するので、意見や質問を即座に言える練習がしたい

→ミーティング形式のディスカッション練習や、会議中のよくある質問をランダムに投げかけ、即答できるようにトレーニングをしてくれるでしょう。

 

YouTube動画:好きな俳優のインタビューを字幕なしで理解したい。彼が出ている動画で練習したい」

→インタビュー動画を用いながらのディクテーション、内容理解クイズ、語彙確認などを実施してくれれば、スラングやナチュラルスピードの英語に触れ、リスニングの地力が上がるでしょう。

 

事前準備でインプット量を増やす

オンライン英会話の学習効果を最大化するには、レッスン前の「インプット」がカギを握ります。レッスン前の少しの自己学習があるだけで、得られる効果は段違いです。手ぶらでレッスンに参加するのは今日で終わりにしましょう。

関連単語を10個覚える

たとえば、その日のトピックが”Environment(環境問題)”であれば、次のような準備が効果的です。
レッスン開始前に、Googleで“environmental issues + 英語”と検索して関連語彙をチェック。すると、

“global warming” (地球温暖化)

“carbon footprint”(二酸化炭素排出量)

“renewable energy”(再生可能エネルギー)

などといった単語が検出されます。時間が取れない時は3つだけでも事前に知っていると、レッスンでの理解度と発話率が一気に高まります。

ニュースを1つ視聴し、内容を簡単に要約する

またニュースの要約はBreaking News Englishがオススメです。記事のままの音声を聞くことができるだけでなくスピードも調整できるので、初心者の方や馴染みのないジャンルに触れる時も安心です。

www.breakingnewsenglish.com

English News Lessons in 7 levels with graded multi-level lis…

 

意見を事前に用意する

「私は再生可能エネルギーに賛成です。なぜなら…」などといった意見を事前に用意しましょう。

始めのうちは英作文をしっかり作りこんだものを準備し、2-3か月ほどして慣れてきたら、あえて完全な文章を作るのをやめ、キーワードだけにしても良いでしょう。

最初

“I support renewable energy because it helps reduce pollution and fight climate change. It also creates new jobs and makes us less dependent on fossil fuels.”

(私は再生可能エネルギーに賛成です。なぜなら、汚染を減らし、気候変動と闘うのに役立つからです。また、新しい雇用を生み出し、化石燃料への依存を減らしてくれます。)

慣れたら

“clean energy、low emissions、climate change、sustainability、environment、solar power、wind energy、hydroelectric、energy independence、future-oriented、job creation、reduce fossil fuels、、、”

(クリーンエネルギー、低排出、気候変動、持続可能性、環境、太陽光発電、風力エネルギー、水力発電、エネルギー自立、未来志向、雇用創出、化石燃料の削減、、、)

などと思いつくままに書き出し、レッスン内で文章を構成できるようにチャレンジしましょう。そうすることで、ただ用意したものを読み上げる段階から、身に着けた知識を駆使して文章を構築する力を鍛えることができます。

 

積極的に話す姿勢をもつ

オンライン英会話では、自分がどれだけ「話すか」が成果を左右します。受け身でいては、貴重なアウトプットの機会を無駄にしてしまいます。

Yes/Noだけで終わらない

DoやCanで講師から質問を受けることも多くあるオンラインレッスン。

Do you like your job?”

“Yes.”

“Yes, because I get to meet a lot of interesting people every day.”
“Yes, I do. For example, I get to meet people from different countries and help them improve their English.”

このように、何か聞かれたらYes/Noの後に必ず”because””for example”を使って具体的な理由を述べる癖をつけましょう。

意見を事前に用意する

英会話は「会話」ですので、一方的に講師から聞かれたことにただ答え続けているだけではインタビューになってしまいますね。

ではどうしたらいいのか?答えは簡単です。答えた後に、“How about you?”をつけるだけです。

“Yes, because I get to meet a lot of interesting people every day. How about you?

これだけで会話が成立しますし、能動的にレッスンに参加してくれているな、という好印象を講師に与えることもできますね。

言葉に詰まったら時間を稼ぐ

日本語の会話でもそうですが、言葉に詰まることや考え直したいときが会話の中であると思います。

“Let me rephrase that”や”What I mean is…”などのなどのフレーズを活用することで、一度躓きかけた会話を再度繋げていくことができます。

講師: What are your strengths?
(あなたの強みはなんですか?)

あなた:I’m good at managing people. 
 Let me rephrase that —  I enjoy helping team members grow and achieve their goals.
(私は人を管理するのが得意です。言い換えると、チームメンバーの成長を助けて目標達成を支援するのが好きなんです。

講師:Why do you think teamwork is important?
(なぜチームワークが大切だと思いますか?)

あなた:Because… if people… um…
What I mean is, when people work together, they can share ideas and solve problems more effectively.
(なぜなら…人が…その… つまり、みんなで働けばアイデアを共有できるし、問題もより効果的に解決できるからです。)

しかしレッスンでは間違えることを恐れず、まずは言葉に出すことが何より大切です。沈黙が怖いと感じる場合は、テンプレート表現をストックしておくと安心です。

 

フィードバックを必ず活用する

講師からのフィードバックは、上達への宝の山です。しかし、それを読まずに放置してしまう人も少なくありません。レッスン終了後すぐに確認し、ノートやアプリにまとめておきましょう。以下のような使い方をすることで、復習の質が高まります。

指摘された文法や発音の練習をする

例えば、”I have been to Kyoto last year”と言った際に、“have been”は過去の時を伴えないと指摘されたら、それをノートに書き出し、”I went to Kyoto last year”を口に10回出す練習をして定着させましょう。

自分から希望を伝えてみる

講師にすべてを察してもらうのはやめましょう。講師は良かれと思って、あなたが文法ミスをする度指摘してくれるかもしれません。でももしあなたが「文法より語彙の幅を広げたい」と思っているのなら、思い切って伝えましょう。

I’d prefer to be introduced to a variety of vocabulary rather than having my grammar corrected too much.
(文法ミスの指摘よりも、色々な語彙を紹介してほしいです)

I’m not very confident with my intonation, so I’d appreciate it if you could focus on that.
(イントネーションに自信がないので、そこをよく見てほしいです)

I’ve recently been really into business English idioms, so I’d love it if you could share some with me.
(ビジネス英語でよく出るイディオムに最近ハマっているので、ぜひ何か教えてほしいです)

 

このように希望を伝える表現はたくさんあります。自分からフィードバックの希望を伝えることで、講師もピンポイントでサポートしてくれます。

 

録音や録画を活用して振り返る

もし講師やスクールから許可が出るようであれば、自分のレッスンを録音・録画しておきましょう。客観的に自分の話し方やミスを見直すことで、改善点がクリアになります。

以下にあてはまるものはないかチェックしてみてください。

何度も使っている口癖はないか?

例えば、録音を聞き直して、自分が”maybe… maybe…”と何度も言っていることに気づいた場合、

“perhaps”(おそらく、もしかしたら、ひょっとすると)

“it depends”(場合による、それ次第だ、何とも言えない)

“I guess”(〜だと思う、〜だろう、たぶん)

など類義語のバリエーションを準備しておくといいでしょう。録音を聞くのが恥ずかしいと感じる人も多いですが、客観的に自分を見つめ直すことで、確実にスピーキングの質が上がります。

特定の質問に毎回詰まっていないか?

説明する時に止まってしまうのは、単語が出てこない、言いたいことが整理できていない、などといった理由があるかと思います。そんな時は、シンプルな構成+簡単な語彙で乗り切りましょう。

講師: “Can you explain how to make your favorite dish?”
(あなたの好きな料理の作り方を説明してもらえますか?)

あなた: “Sure. I like making curry. First, I cut onions and carrots. Then I cook them in a pot with meat. After that, I add water and curry roux. Finally, I cook it for 20 minutes.”
(もちろんです。私はカレーを作るのが好きです。最初に玉ねぎとにんじんを切ります。それから、それらを肉と一緒に鍋で炒めます。そのあとに、水とカレールウを加えます。最後に、それを20分ほど煮込みます。)

このように、First / Then / After that / Finallyなどの接続詞を使って順序立てて話すこと、難しい単語を避け、流暢さよりも伝わることに意識を向けてみると良いですよ。

ぼやかしたりごまかしたりしていないか?

講師からの質問にしっかりと答えずに逃げている、ということはないでしょうか?

講師: “What’s your opinion about working from home?”
(在宅勤務についてどう思いますか?)

あなた: “Oh, working from home… yeah, many people are doing that now. It’s, um, very modern.”
(ああ、在宅勤務ですか……うん、多くの人が今それをやっていますよね。えーと、とても現代的だと思います。)

上記は、質問の「あなたの意見は?」に対して答えていませんし、話題を一般論でぼやかして終わっている点や、”modern”のような抽象語でふわっとしており、意図をくみ取るのが難しいです。

I think working from home is convenient, especially for people with long commutes. Personally, I like it because I can concentrate better at home.”
(在宅勤務は便利だと思います。特に通勤時間が長い人にとってはそうです。個人的には、自宅の方が集中できるので好きです。)

これだと、自分の意見を “I think…” で明確にスタートし、理由とあなた個人の感想を両方盛り込んでおり具体的です。

 

復習と次週のルーティンをつくる

レッスンはあくまで”アウトプットの場”です。インプットと復習が伴わなければ、知識は定着しません。

たとえば、以下のような復習ルーティンを取り入れてみましょう。

出てきた単語をレッスン直後に復習する

例えば、レッスンで“negotiate”という単語が出てきたら、

“Let’s negotiate the price.” (値段を交渉しましょう。)

“They need to negotiate a deal.” (彼らは取引を交渉する必要があります。)

“Can we negotiate the payment terms?” (支払い条件を交渉できますか?)

といった具合に、ターゲットを用いた例文を3つほど書き出してみましょう。

30秒スピーチを録音してみる

その翌日など記憶が新しいうちに、同じターゲットを用いた30秒ほどのスピーチを考え、なりきり音読をしてみましょう。できるところまで自分で作り、手直しはAIツールを活用すると良いでしょう。下記は一例です。

“Hello everyone. Today, I’d like to talk a little bit about the word “negotiate,” which means to discuss in order to reach an agreement.
(皆さん、こんにちは。今日は交渉するという意味の「negotiate」という言葉について少しお話したいと思います。)

We negotiate in various situations in our daily lives and at work. For example, asking for a small discount at a store or discussing with family to leave a little earlier can also be considered negotiation in a broad sense.
(私たちは日常生活や仕事の中で、様々な場面で交渉をしています。例えば、お店で少し値段を下げてもらったり、もう少しだけ早く帰りたいと家族と話し合ったりすることも、広い意味では交渉と言えるでしょう。)

In a business setting, it’s even more important to negotiate strategically. We need to hone our negotiation skills to secure better prices in contracts or to reach agreements with terms that are favorable to both parties.”
(ビジネスの場面では、より戦略的に交渉を行うことが重要になります。より良い価格で契約を結んだり、双方にとって有利な条件で合意に達したりするために、私たちは交渉のスキルを磨く必要があります。)

録音を聞き返して改善点をメモする

録音を聞き返す際は、以下のようなポイントに注意してチェックすると良いでしょう。

発音:

LとRの音の区別が曖昧になっていないか/語尾が弱くなったり脱落する部分をしっかり発音しすぎていないか

イントネーションとリズム:

日本語のように平坦になっていないか/強勢の位置が不適切ではないか/不自然な間はないか

流暢さ:

言い直しや詰まりがないか/一部分だけ早口になったり、極端にゆっくりになったりしていないか

これらを続けることで、単なる「知識」から「使える英語」への変換が進みます。

また、同じトピックを自習用教材で反復練習することで、理解がさらに深まります。レッスンとレッスンの間の時間をどう活用するかが、継続学習のカギです。

 

「失敗=学び」と捉えるマインドセットを持つ

最後に最も大切なのは、失敗や間違いを“恥”ではなく”学びのチャンス”と捉えることです。

誰でも最初は言葉が出てこなかったり、間違った文法で話してしまったりします。しかし、それを繰り返しながらこそ、確実にスピーキング力は伸びていきます。

間違いは「記憶に残るチャンス」と捉える

あるレッスンで「3つあります」と言おうと、”I have スリー books.” と言ったところ、講師に「え、free books?」と聞き返されたとしましょう。そこから、「th の発音が大事なんだ」と気づいて、“three” と “free” を正しく言い分けられるように意識するようになった。

といった具合に、二度と忘れない単語になるかもしれません。

浮かばなかったら言い換える

例えばレッスンの中で”epidemic”(疫病)という単語を使いたかったのに、ど忘れしてしまった、そもそも知らなかった、ということがあるかもしれません。そんな時は、

“It’s disease. It makes a lot of people sick and the hospitals are very busy.” 

(それは病気です。多くの人々を病気にし、病院はとても忙しいです。)

などと簡単な表現に言い換えることで、講師から”epidemic”というワードを引き出せるかもしれません。

英会話は“練習試合”だと思い、失敗を恐れずにとにかく「伝える」ことを楽しむ姿勢が、最も大きな成長をもたらします。

学習を継続していれば、ある日ふと「前よりスムーズに話せている自分」に気づく瞬間が来ます。そのためにも、完璧主義ではなく“実験的”な姿勢で臨むことが、結果的に最大の効果を生みます。

 

まとめ

オンライン英会話は、使い方次第で学習効果が何倍にも跳ね上がる最強のツールです。単に話すだけでなく、準備・発話・振り返り・反復のサイクルを意識することで、飛躍的にスピーキング力が伸びていきます。

今回ご紹介した7つのポイントを実践し、オンライン英会話を“学習の場”から“成長の場”へと進化させていきましょう。

「今日の一歩」が、明日の自信にきっとつながります。

ではまた次の記事でお会いしましょう!