こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのYukiです!
近年、日本国内でもインターナショナルスクールへの関心が高まりつつあります。グローバル化が進む中、早期から英語に触れ、多様な価値観の中でこどもを育てることの重要性を感じる保護者が増えているためです。しかし、「実際のところどうなのか?」「うちの子に合うのか?」と不安や疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インターナショナルスクールに子どもを通わせた場合に起こる変化や、具体的なメリット・デメリットを、リアルな体験談を交えて徹底解説していきます。
インターナショナルスクールとは?
インターナショナルスクールとは、主に英語を使用して授業を行う教育機関で、多国籍な生徒が通う学校です。カリキュラムはアメリカ式・イギリス式・IB(国際バカロレア)などさまざまで、授業は基本的に英語で行われます。
近年では、帰国子女や日本人家庭の子どもも増えており、教育方針や校風によって多様な特色があります。
学部 | 英語名称 | 対象年齢 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
幼児部 | Preschool / Kindergarten | 2歳〜5歳前後 | 英語環境で遊びや生活習慣を学びながら自然に言語を吸収 |
初等部 | Elementary / Primary School | 5歳〜11歳前後 | 英語で読み書き・算数・理科・社会を学び始める |
中等部 | Middle School / Junior High | 11歳〜14歳前後 | 論理的思考力・表現力を育む内容へ移行 |
高等部 | High School / Upper Secondary | 14歳〜18歳前後 | 大学進学を見据えた専門的な学びや資格取得 |
ちなみに、日本の学年とはズレていることが多く、4月ではなく8月や9月スタートの学校が多いです。そのため編入や転校の際には年齢だけでなく英語力や学力も加味して「適切なグレード」に配属されます。
グローバルな力が育つ3つのメリット
インターナショナルスクールに通うことで得られるメリットは、単なる「英語教育」だけにとどまりません。国際的な環境の中で日々を過ごすことで、言語力はもちろん、異文化理解や主体性、コミュニケーションスキルなど、将来グローバルに活躍するための土台が自然と育まれます。ここでは、そんなインターナショナルスクールの魅力を3つの視点からご紹介します。
メリット①:英語力が飛躍的に伸びる
インターナショナルスクール最大の魅力は、子どもが自然な形で英語を習得できることです。教科すべてが英語で進行するため、語学というより「日常の道具」として英語に触れ続けることになります。
特に幼少期に入学すれば、発音やリスニング、表現力もネイティブレベルに近づきやすくなります。言語吸収力の高い時期に英語環境で生活することは、将来の武器となるでしょう。
体験談①: 「年中からインターに通い始めた娘は、半年ほどで英語で夢を話すようになりました。家では英語と日本語が混ざるようになり、親が英語の勉強を始めるほど(笑)。海外旅行でも現地の子どもとすぐに仲良くなれて驚きました。」
体験談②: 「息子が小1から通い始めて3年、今では英語のネイティブと対等に話しています。特にプレゼンの授業で専門用語を使いこなしていたのには驚きました。家族で英語での会話をするようになり、私も勉強中です。」
メリット②:多様性への理解が深まる
多国籍の友人と日常的に接することで、人種・文化・宗教の違いを自然に受け入れられるようになります。「違うこと」が当たり前の環境で育つため、柔軟な思考力や、異文化に対する寛容さが育ちやすいのが特徴です。
体験談①: 「インドやフランス、韓国の友達と交流している息子は、『みんな違って当たり前』という価値観を自然と持つようになりました。家庭内でも世界のニュースに興味を持つようになり、視野が広がっているのを感じます。」
体験談②: 「娘が学校で『ハヌカ』や『チャイニーズニューイヤー』を学び、自宅でもそれぞれの文化について話してくれるようになりました。私自身も異文化への理解が深まり、一緒に成長している実感があります。」
メリット③:自主性とプレゼン力が鍛えられる
インターナショナルスクールでは、発言を重視する教育方針が一般的です。「自分の意見を持ち、それを伝える」ことが教育の核にあり、ディスカッションやプレゼンテーションの機会も多く設けられています。
体験談①: 「クラスで“自分の国の文化を紹介する”というプレゼンを通じて、内向的だった息子が堂々と発表できるようになりました。家庭でも“僕はこう思う”と意見を伝えてくるようになり、成長を実感しています。」
体験談②: 「娘は“自分のプロジェクトを自分で計画して発表する”授業に取り組むうちに、時間管理と責任感が自然と身につきました。今では家庭でもやることを自分で整理して進めています。」
入学前に知っておきたい3つのデメリット
魅力が多いインターナショナルスクールですが、実は入学前にきちんと知っておきたいデメリットも存在します。教育方針や進学ルート、費用面など、日本の一般的な学校とは異なる点も多いため、家族全体での理解と準備が必要です。ここでは、特に注意すべき3つのポイントを詳しく解説します。
デメリット①:日本語力の遅れや弱体化の可能性
英語環境に長く身を置くことで、日本語の読み書き・文法の習得が遅れるリスクがあります。特に家庭での言語ケアがない場合、年齢が上がるにつれて日本語の表現力にギャップが生じることもありそうです。
体験談①: 「小学校低学年で漢字の書き取りに苦労しました。英語ばかり使っていたので、日本語の作文では語彙が少なく、表現に乏しかったです。今は家庭で読み聞かせを再開し、日本語力の底上げをしています。」
体験談②: 「娘は会話では問題ないのですが、敬語や文章構成に弱さが見えました。家庭学習で国語のドリルを取り入れて、ようやく改善してきたところです。」
デメリット②:学費が高い
多くのインターナショナルスクールは私立であり、年間の学費は100万円〜300万円程度と高額です。入学金や施設費、制服代、課外活動費なども含めると、経済的な負担は小さくありません。
体験談①: 「学費の高さには覚悟が必要でした。年に1回の海外研修や寄付の要請もあり、予想以上に出費がかさみます。ただ、教育内容に満足しているので、“投資”と割り切っています。」
体験談②: 「3人きょうだいのうち2人を通わせているので、正直なところ家計は大変です。でも、子どもたちの充実した表情を見ると、やってよかったと感じます。」
デメリット③:進学先が限定されることも
日本の学習指導要領に沿っていないため、日本国内の中学・高校・大学への進学においては制限が生じることがあります。特に日本の大学受験を視野に入れる場合は、内部進学や帰国子女枠を活用するなど、事前に綿密な情報収集が必要です。
体験談①: 「高校卒業時に国内進学を考えたものの、一般受験の情報が少なく、塾を探すのにも苦労しました。最終的にはIBの成績で海外大学に進学しましたが、日本の大学の選択肢も確保しておくべきだったと感じました。」
体験談②: 「息子は日本の国立大学を目指していたため、外部の塾で日本の教科に合わせた対策が必要でした。進路の自由度を保ちたいなら、情報収集と準備は欠かせません。」
インターに向いている子・家庭の特徴は?
インターナショナルスクールに向いているのは、以下のような子どもや家庭です:
・英語に対する興味がある、または抵抗が少ない子
・異文化や多様性に触れることにワクワクできる性格
・家庭でも言語教育(日本語・英語)の補完が可能
・教育への投資に前向きな家庭
一方で、以下のようなケースでは慎重な検討が必要です。
・英語への抵抗が強く、学習に大きな不安がある子
・日本語の習得や日本文化への理解を重視したい家庭
・転校が頻繁で、長期的な教育計画を立てにくい家庭
・日本の学校文化に馴染んでおり、そのスタイルを継続したい場合
学校によってサポート体制や言語教育の方針も異なるため、子どもの性格や家庭の価値観に合ったスクールを選ぶことが大切です。
まとめ:インターは目的と相性で選ぶのがポイント
インターナショナルスクールは、英語力や国際感覚を身につける上で非常に有効な選択肢ですが、メリットと同じくらい明確なデメリットや注意点も存在します。重要なのは、「なぜインターに通わせたいのか」という目的と、「その子にとって合っているか」という相性の見極めです。
将来のビジョンを踏まえつつ、学校説明会や見学、在校生の声などを通じて総合的に判断することが、後悔のない選択につながります。グローバル化が進む時代、インターナショナルスクールという選択肢がより多くの家庭にとって現実的なものとなる中、それぞれのご家庭にとってベストな学びの形を考えていきましょう。
ではまた次の記事でお会いしましょう!