本日はイギリスのチャールズ国王の即位とともに、王室との関係が変わりつつあるCommonwealth of Nations(イギリス連邦)についてご紹介ます。最後にすぐに使える表現を基礎・実践・応用の3段階でご紹介します!
概要
Commonwealth of Nations(イギリス連邦) は、かつての大英帝国の旧植民地やイギリスと歴史的つながりを持つ国々が加盟する国際的な共同体です。現在(2025年9月時点)は 56か国 が参加しており、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、カリブ海、太平洋に広がっています。加盟国の人口は推定約25億人と、世界人口の約3割に及びます。
加盟国の具体例
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イギリス
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カナダ・オーストラリア・ニュージーランド(イギリス国王を国家元首とする「コモンウェルス王国」)
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インド・パキスタン・南アフリカ(独立後に共和国となりつつ加盟を維持)
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ナイジェリア・ケニア・マレーシア・シンガポール(旧植民地から発展した主要国)
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カリブ海諸国(ジャマイカ、バハマ、バルバドスなど)
このように、加盟国は先進国から発展途上国まで多様で、経済規模や政治体制もさまざまです。
イギリス王室との関係
歴史的にイギリス国王は連邦の象徴的存在とされ、現在も「Head of the Commonwealth(連邦の首長)」という象徴的な地位を保持しています。
ただし、加盟国の立場は異なります。
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イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなど15か国 → 「立憲君主制」としてイギリス国王を「国家元首」として認める。
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インドや南アフリカなど多くの国 → 共和国として独自の大統領を持ちながら加盟。
このため、王室は連邦内の「団結の象徴」としての役割を担う一方で、政治的な権限は持ちません。
役割と活動
Commonwealthは歴史的なつながりを超え、以下のような分野で協力を行っています。
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経済協力:貿易や投資の促進、開発援助
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教育・奨学金制度:コモンウェルス奨学金による留学支援
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文化・スポーツ交流:4年に一度開催される「コモンウェルスゲームズ」※加盟国のみ参加できるイギリス連邦版の総合スポーツ大会。イギリス連邦らしくクリケットも実施!
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価値の共有:民主主義、人権尊重、法の支配の推進
現在の課題
一部の加盟国では「イギリス王室との関係を見直す動き」が強まっています。
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2021年、バルバドスが元首を国王から自国の大統領に変更し、立憲君主制から共和制へ移行。
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ジャマイカやアンティグア・バーブーダも同様の動きを検討中。
これらは植民地支配の歴史を背景にした「真の独立」を求める動きといえます。
まとめ
Commonwealth of Nationsは、かつての大英帝国から生まれた共同体ですが、現在は「歴史的な絆」だけでなく「教育・経済・文化の協力ネットワーク」として機能しています。イギリス王室はその象徴であり続けていますが、加盟国の多様化や共和国化の動きにより、その意味は時代とともに変わりつつあります。
これらの内容を踏まえて実際にスモールトークで使える表現もご紹介します!
- 基礎
What is the Commonwealth of Nations?「イギリス連邦って何ですか?」
👉 最もシンプルに「Commonwealth」を質問する形。基礎的な知識確認に使えます。
- 実践
King Charles is the Head of the Commonwealth.「チャールズ国王はイギリス連邦の首長です。」
👉 ニュースや説明の場面でよく使える事実文。話題紹介にぴったり。
- 応用
Some Commonwealth countries are considering becoming republics, while still remaining in the Commonwealth.「いくつかの連邦加盟国は共和制への移行を検討していますが、それでも連邦にはとどまっています。」
👉 「加盟国の多様な立場」を表現できる一文。背景知識を交えた会話やディスカッション向け。
諸外国の文化や背景を知ることで英語で話せることがぐっと広がります!是非海外のニュースや動向にも目を向けて見てください😊