Columbus Day(コロンブス・デー)とは?

本日はアメリカならではの祝日とともに、ディスカッションに使えるフレーズを基礎・実践・応用の3段階でご紹介します!

どんな祝日?

アメリカでは毎年 10月の第2月曜日 が「Columbus Day(コロンブス・デー)」として知られています。
この日は 1492年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸に到達した航海 を記念する祝日で、1971年に連邦の公式祝日(Federal Holiday) となりました。

なぜ議論になっているの?

近年、この日をめぐってアメリカ社会では大きな議論が起きています。
コロンブスは「新大陸発見の英雄」として長く称えられてきましたが、同時に彼の航海は ヨーロッパによる植民地支配と先住民への迫害の始まり でもありました。
そのため、近年では「発見」ではなく「侵略の象徴」と捉える声も増えています。

“Indigenous Peoples’ Day”の広がり

この見直しの流れの中で、「Indigenous Peoples’ Day(先住民の日)」 を制定する州や都市が増えました。
最初に動いたのは サウスダコタ州(South Dakota) で、1990年に「Native Americans’ Day」を制定。
その後、カリフォルニア州バークレーなど多くの都市がこれに続きました。

バイデン大統領の対応

2021年、ジョー・バイデン大統領が「Indigenous Peoples’ Day」を公式に認める大統領布告(Proclamation)を発表 しました。
ただし、現在のところ「連邦祝日」にはなっておらず、州や自治体の判断で祝われ方が異なります。

州ごとの違い

  • コロンブス・デーを廃止して先住民の日に切り替えた州:サウスダコタ、メイン、ハワイなど

  • 両方を併存させている州:ニューヨーク、カリフォルニアなど

  • 依然としてコロンブス・デーのみ祝う州:オハイオ、ジョージアなど

このように、アメリカの地域によって祝日の意味や扱いが異なる のが現在の特徴です。

まとめ

Columbus Day は、かつて「アメリカの発見」を祝う日でしたが、今では「歴史をどう記憶し、誰を称えるのか」を考える日へと変化しています。
「Indigenous Peoples’ Day」の広がりは、アメリカ社会が自国の過去を再評価し、多様な歴史観を受け入れようとする動きを象徴しています。

今日のフレーズ

  • 基礎:What is Columbus Day?
    「コロンブス・デーって何ですか?」
    👉 シンプルに話題を始める定番の質問。英語学習者でも使いやすい導入フレーズ。
  •  実践:Some people celebrate Columbus Day, while others prefer Indigenous Peoples’ Day.
    「コロンブス・デーを祝う人もいれば、先住民の日を好む人もいます。」
    👉 賛否両論のある事実を客観的に述べる表現。会話を広げるきっかけにぴったり。
  • 応用:The debate over Columbus Day reflects how Americans are rethinking their history and identity.
    「コロンブス・デーをめぐる議論は、アメリカ人が自国の歴史やアイデンティティを見直していることを反映しています。」
    👉 歴史的・社会的背景を踏まえた深い意見を述べられる表現。ディスカッションやスピーチに適しています。

英語を使う際にはいろいろな文化を踏まえ話すことも重要です💡ぜひ意識してみてください😊