シャドーイングをすると困らなくなること?

TORAIZ イングリッシュコンサルタントのMAIです!
突然ですが、質問です。
「英語通訳者の勉強法」と聞くと何が思い浮かびますでしょうか?

 

考えた際に、個別指導の英会話スクールに通う…?であったり、はたまたどういった学習方法をされているのだろうと感じられたでしょうか。

 

最近は英語通訳者の方が、実際にご自身がされていらっしゃる勉強法をSNS等にアップしてくださってます。タメになる情報を得やすい世の中ではないかと思います…!

 

とある英語通訳者の方の勉強法を垣間見た際に「シャドーイング学習」を取り入れてらっしゃいました。
本日はシャドーイング効果について3つ厳選し、詳細を追加しつつ、お話出来ればと思います。

※6分程の動画ですので、学習の息抜きにご参照いただけますと幸いです。
参照:英語がバカ伸びる通訳者の独学勉強法【シャドーイング365日】

 

シャドーイング効果No.1:ボキャブラリーの増加

上記動画、No.2のシャドーイング効果として、「ボキャブラリーの増加」があげられていました。

 

上記動画では、シャドーイング学習を通じて下記内容が取り上げられています。
“単語帳には載ってないが、実際の会話で使われる表現に触れたりすることや「こんな単語/言い回し知らない…!」と感じながらも学習を続けることでその単語や言い回しが馴染んでくる”実際の会話時に出やすくなる)

青太文字箇所に更に、効果の経緯を付け加えると下記になります!

単語帳には載ってないが、実際の会話で使われる表現に触れたりすること

こちら確かに辞書には記載されていても実際辞書の一つの意味のみを覚えていると、会話表現時に意味を掴みにくい時があったりします。


またスラングにも似たような事が言えると思います。
例えばですが、”It’s your call.”と出てきた際、まずはどういった意味だと思われますか?

 

これでもし会話相手にお電話をかけられた場合は、コンサルタントMAIと同じ行動をしております。
“It’s your call.” 実は、「あなたが決めていいよ」という意味合いで、相手に判断をゆだねている表現です。
Callの「電話」という意味だけおさえておくと、意味が掴みにくい表現と言えるでしょう。

 

シャドーイング学習は、このように単語本来の意味+aでの意味を知ることが出来ます。
はたまたスラングの意味合いを学べる機会ではないかと思います。
英語での方言にご興味がある場合は、新たなる方言を知ることの出来る勉強法と言えるでしょう。

学習を続けることでその単語や言い回しが馴染んでくる

こちらは英語学習において非常に大事なステップとなっております。
コンサルタント時代に受講生様にもお伝えしていた内容とはなりますが、第二言語話者は自分たちが練習してきた表現でないと発話することが難しいです。

 

その為、傾向としてご自身が慣れ親しんだ文法などがやはり発話時に出やすくなります。
単語も同じです。

 

シャドーイング練習を経て、新たなる単語や言い回しに出会いつつ、更に練習を重ねる。
そちらの練習で単語や言い回しに慣れてきましたら、きっともうそれはご自身の使える/話せる単語や言い回しになっております!

 

シャドーイング効果No.2:抑揚の練習が出来る

前回記事でも、抑揚の大切さは記載させていただいたのですが、英語において抑揚はとても大切です。
また、上記動画ではシャドーイング効果として、「抑揚」のことは言及しておりません。
しかしながら、出だしのシャドーイングの見本後に、シャドーイング時に意識されていることの3点のうちの1つに「同じ抑揚」というポイントがありました。※残り2点は「同じ発音」「同じテンポ」

 

実際に英語を読め、単語を発音出来たとしても、音の繋げ方や音の上げ下げが少し違うと、相手への捉えられ方も変わってきたりします。はたまた、文法が合っていても伝わらない…!という事象にも繋がります。

抑揚について考える

ここで一度クイズとして考えていただきたいのですが、下記の抑揚の違いの意味合いを考えてみてください。※↑が語尾が上がる、↓語尾を下げるとして表記いたします。

 

Q.) 下記ABの英文で、抑揚の意味の違いを考えてみてください。

A. What are you doing?(↑)

B. What are you doing?(↓)

本来の文法や発話ルール上ですと、5W1Hの疑問詞が含まれる文章の為、抑揚は下げます。
その為、Bの発話が正しい、または通例(文面通り疑問を感じている)と言えるでしょう。

 

しかしながら、例えばAのように抑揚を下げ切らず、上がり調子の場合は、主に話し手が驚いてる場合が考えられます。あるいは、表情や声のトーンによっては怒りの感情を感じます。
日本語に訳した際に、「なんてことをしているんだ!/何をやっているんだ!」というような雰囲気でしょうか。

 

抑揚の上げ下げで意味合いが変わったり、または疑問文になるかならないかも抑揚は左右しています。
シャドーイング練習をすることによって、ナチュラルな抑揚を身に着けられることは、非常に大きな効果と言えるでしょう。

 

シャドーイング効果No.3:リスニング力向上だけではない…!?

上記動画内ではじめにあげられたシャドーイング学習の効果がこちらです。
→「ネイティブ会話についていけるようになった」

 

よく英語学習者や留学者に言われるお話として、「耳が慣れる(リスニング向上実感)には3~6ヶ月、口が慣れる(スピーキング向上実感)には6ヶ月以降」があります。個人差ももちろんあります。
しかしながら、英語学習はいきなり上達を実感!というよりは、長期的な目線や継続を経て、上達を実感されるケースがほとんどだと思います。

 

動画では、継続して日々英語に触れ続けたことが耳を慣らせるきっかけになったと考えられます。ですが、耳が慣れて聞こえるようになった事柄が増えても、肝心の話題やボキャブラリーが分からないと会話は弾みません。

 

しかしながら、シャドーイングにはリスニング力の向上面のみならず、上記で記載したボキャブラリーの増加が期待出来ます。また、シャドーイング教材を通じて練習したトピックなどが、意外な話題に繋がるかもしれません。

スピーキング面での効果

さらに大きな効果が、シャドーイングはスピーキングの練習にも通ずる部分があります。
日本語は母音が5個な中、英語はアメリカ英語かイギリス英語によって異なる箇所はあるようですが、母音が15~25個程だそうです。

 

15個だと考えても、日本語の3倍の母音数に値します。端的に記載すると、英語には日本語には馴染みのない音もあります。例えばですが、[æ]音。こちらAI検索ではこのように表示されております。
→”日本語の「ア」と「エ」の中間のような音”

 

「ア」と「エ」の中間のような音をいきなり発話することは難しいと思います。
しかしながら、出来るだけ近しい音を意識してシャドーイングすることにより、この日本語にはない音を発話する為の口の筋肉を鍛えることが出来ます。
英語を話す上での口の筋肉の鍛えは、英語を話す際に滑らかさやストレスレスさも与えてくれます。

 

終わりに:シャドーイング練習をする為に…!

今回は、動画で紹介されていたシャドーイング効果を用いりながら、お話させていただきました。
上記の効果を言い換えると、このような捉え方が出来るのではないでしょうか。

 

・ボキャブラリーの増加→会話でボキャブラリーに困らない

・抑揚の練習が出来る→抑揚を間違いないことにより、コミュニケーションミスに繋がらない。
そして抑揚を使い分けると、より感情表現に困らないです!

・リスニング力向上だけではない…!?→会話の話題に困らない。
口の筋肉を鍛えることで、英語を発話しづらい…!の解決にも繋がります。

 

動画のように、ご自身の興味のあるジャンルや、英語の動画や教材を使用することは一つの手です。
しかしながら、どうしてもチェックがないと訂正箇所が分かりづらい…。となる際は是非、「シャドーイングバディ」をご検討いただけますと幸いです!
是非今継続されている学習と、併用いただくこともおすすめさせていただきたいです。

 

英語学習は細くとも長く、継続することが何よりも大事です。
ご自身の興味のある動画や教材で練習を重ね、シャドーイングバディでシャドーイング練習を行い、音声提出そして添削フィードバックをご確認いただく、そんな学習方法も良いのではないでしょうか。