もう音声変化に困らない!音声変化のいろは(①~④)

こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのMAIです!

 

本日はシャドーイングバディに関わらず、英会話に役立つ情報として、「音声変化」についてお話したく思います!まずはじめの情報として、日本語に比べ英語には様々な「音声変化」が存在します。

 

シャドーイングバディをご利用いただく面でも、「音声変化」の基本的な情報をおさえておいて損なことはありません…! 今回はこの「音声変化」の8つのうち、前半4つをお話いたします。
また、シャドーイングバディで紹介されている解説と私のおすすめポイントを含め記載して参ります。

音声変化①:リンキング

「リンキング」とは、英語ではLinkingのスペルで、日本語に訳すと「連結」という意味です。
その名の通り、英語 2単語の前後の音が連結し、別の音のように聞こえるこを指します。

ルールとしては、単語終わりの子音と単語始まりの母音が繋がり、別の音のようになります。
文字だけではあまりイメージが湧きにくいかもしれません。下記の例を確認してみましょう!

例:リンキング

talk about

>>パッと見た初見ではこちらを、「トォーク アバウト」と発音したくなります。
しかしながら、そう発音してしまうと非常に日本語のカタカナよりの発音となってしまいます。

 

talk aboutをしっかり確認した際に、talkの語末はtal(k)のk、aboutの語頭は(a)boutのaです。
そこで、上記のリンキングルールの適応となります。その為、talk/aboutと分けて発音するのではなく、下記の読み方を意識してみてください。

→トーカバゥ

 

ポイントは、tal(k) (a)boutの()部分が連結し、kaの音になる事です。
最後のt音が、アバウトのように記載されていないのは、是非下記のその他音声変化のご確認をお願いいたします。

 

talk aboutの他にも、keep outやhave aなどもリンキング例としてあげられます。
こちらのルールはおさえつつも、実際のおすすめとしては、慣れない限りリンキングは難しい音だと存じます。

 

その為英会話中など、英語の音声をお聞きいただいた際に、「今音が繋がって発話されていた!?」というような箇所があると思います。ご自身が聞き取りにくい箇所は、ゆっくり発話いただいたり、文字が見れる場合は文字を確認する。そして音が繋がっている箇所を、忠実に再現、真似をしていく。

 

実際にご自身が再現(真似)出来るようになること、この方法がリンキングに慣れるおすすめ方法となります。

音声変化②:破裂音の脱落

文字通り、「破裂音が脱落すること」が破裂音の脱落となります。
英語でいう破裂音は、b,p,t,d,k,gとなります。

 

※実際にこちらのアルファベットを音声として発話しようとすると、息を多めに使ったり、唇を使った破裂音としての音が発生されていると思います。

 

これら、破裂音に値する音が単語内に入ると、(破裂音が)発音されなかったり、または聞こえにくい音となります。それでは、例を見て参りましょう!

音声変化②:破裂音の脱落

例えばですが、last night こちらを見て参りましょう。

 

last nightではt音が、破裂音の脱落に値します。
その為、「ラスト ナイト」と発音したくなるところをこのように発音するのが、ネイティブ英語への第一歩です…!

→ラス(t) ナイッ

こちら、ラスの後の(t)は発音しません。意外と破裂音の脱落は勇気がいることかもしれません。
音を脱落して、本当に伝わるのか…。という不安もあると思うのですが、思い切って脱落した方が、ネイティブスピーカーにとっては聞き取りやすさを生んでたりします。

 

また、こちらの破裂音の脱落が顕著に出ていると、個人的に感じるのはアメリカ英語の副詞です。
例えばですが、“recently”は、「リッセントリー」という音声になるのではないかと思わるのではないでしょうか。

 

しかしながら、アメリカ英語では特に“recently”は「(ゥ)リッセンッリー」のようになります。
※Rは発話時に、(ゥ)が入っていると思うと発音がしやすくなります。

 

t音や単語を抜いた発音は、伝わるかどうか勇気のいることだと思いますが、思い切りさが大事ですので、是非チャレンジしてみてくださいませ。

音声変化③:hの脱落

hの脱落は、文字通りイメージがしやすいかもしれません…!

 

意味合い的には、代名詞や助動詞のh音が文中時に、脱落し聞こえなくなることです。
※代名詞: he, his, him 助動詞:have, has, hadなどのh音です。

 

こちらも例を用いて、よりイメージを膨らませましょう!

例:hの脱落

・ask her 

こちらも、通例ですと「アスク ハー」と発音したくなります。
しかしながら、ネイティブスピーカーの音声をお聞きになられた際、下記のように聞こえると思います。

 

「アスカー」
こちらは、h音が脱落したからこそ、ask (h)erのように、「アスカー」の発音に繋がっています。

 

似たような例ですが、ask himにも同じことが言えます。
ask (h)imのようになり、「アスク イム」のように、h音が聞こえなかったりします。

 

こちらのルールもおさえておくと、ネイティブスピーカーの英会話を聞いた際に戸惑うことも少なくなりそうです。意識しつつ、練習を重ねて参りましょう!

音声変化④:フラップT

フラップTは一目見るだけではあまり想像のつきにくい、音声変化かもしれません…!

フラップTとは、T音が「日本語で言うラ行に近しい音」や「D音で発音されること」を意味します。
※フラップTが二語にまたがる場合もあります。

恐らく日本人の方が苦手な、発音のひとつかと存じます。例を見てイメージを掴んで参りましょう。

例:フラップT

コンサルタント目線としても、日本語話者が苦手な単語シリーズがあります。
それがこちら…↓

・better 
・matter 
・water

 

-terで終わる単語は、どうしても舌を巻きRの発音を良くしよう…!と試みたとします。
そうすると、-(t)erこちらのT音が難所となり、発音しづらくなります。

ここでのポイントは、文字通りT音で発音するのではなく、D音や「ラ」のように音を変えてみることです。
この手法は、アメリカ人のイングリッシュネイティブスピーカーの直伝です。
また、意外とアメリカ英語を聞いている際に、この-terのT音をあまりはっきり発音していなかったりします。

カタカナで表すと下記のような、発音になります。
・ベダー/ベラー
・マダー/マラー
・ウォーダー/ウォーラー

 

実際に私は、アメリカ人の友人に、-derだと思って発音してみよう!と言われました。
それを練習してから、-ter単語の発音がしやすくなりましたのでおすすめです!

また、フラップTが二語にまたがる場合もあります。こちらも見て参りましょう!
・put it on

 

こちら、「プットイットオン」と発音したくなります…。
しかしながら、こちらもフラップTの音声変化が起き、音が大胆に変わります…!

それがこちら→「プリオン」※オレンジT音が二語にまたがり変化しています。


本当に伝わるか心配になる気持ちもあると思います。
しかしながら、ここのフラップTをおさえて音を大胆に変化させた方が、聞き手にとっても伝わりやすいです。
是非音が大胆に変化している場合、それはフラップTかもしれません…! 臆せずに真似てみましょう!

まとめ

本日は音声変化を4/8取り上げ、ご紹介させていただきました。
次回記事にて、後半の4/8をご紹介したいと思います。

音声変化は、日本語にはあまり遭遇しない現象の為、真似されることに躊躇もあるかもしれません。
しかしながら、この音声変化を大胆に真似て再現することは、ご自身の英語面へのプラスとなります!

音声変化の基本の知識は分かっても、どこが音声変化になるか分かりにくい…。という場合があるかもしれません。その場合は、「シャドーイングバディ」学習で音声変化のチェックが可能でございます。

また文字の確認ももちろん大事ですし、あとはご自身が聞こえてきた英語を出来るだけ再現する。
こちらの手法も英語力向上において、非常に大事です。是非意識しながら、音声変化を再現して参りましょう!