【ビジネス英語:話せる人はここが違う】“伸びる人”の学習習慣とは

こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのYukiです!

「会議では何とか話せるけれど、スムーズにはいかない」
「海外クライアントとのやりとりで、もっと自信を持って話したい」
そう感じたことはありませんか?

ビジネス英語の中級者が“伸び悩む壁”には、共通するパターンがあります。
それは、単なる単語や文法の知識ではなく、「実践で使える英語力」をどう育てるかという課題です。

この記事では、実際にビジネス英語を武器にキャリアを広げている人たちが実践している学習習慣を徹底解説します。
日々の英語学習にマンネリを感じている方、さらなるレベルアップを目指す方に向けて、今日から取り入れられる具体的な習慣をご紹介します。

毎日の“インプット&アウトプット”をルーティン化

ビジネス英語を伸ばす鍵は、「続けること」と「使うこと」
知識を詰め込むだけの学習では、実際の業務では力を発揮できません。
だからこそ、インプットとアウトプットを日々のルーティンに組み込むことが重要です。

ポイントは「続けられる」ように「ハードルを下げる」ことです。

 

朝10分!英語ニュースの音読&要約トレーニング

忙しいビジネスパーソンでも続けやすい、朝10分のルーティン学習法です。
英語のニュース記事を使って音読&要約の練習をすることで、「読む・話す・考える」の3つのスキルを同時に強化できます。

①記事を選ぶ:興味のあるビジネストピックを選ぶ
 Breaking News English,News in Levelsなどから、少し難しいと感じるレベルをチョイス

②リスニング&音読:音声を聞いたあと、発音とリズムを意識しながら音読

③キーフレーズを抜き出す:1〜2個「使えそう!」と思った表現をノートに記録

④要約:日本語で内容を理解した後、自分の言葉で英語要約してみる

①例えば下記記事でこのトレーニングをしてみましょう。
African artists make money on Spotify

Music streaming platform Spotify paid 59 million dollars in royalties to artists from Nigeria and South Africa in 2024.

This amount is much higher than in previous years and reflects the growing popularity of African music around the world.

African artists like Tyla from South Africa and Burna Boy from Nigeria have become internationally recognized, which has helped to boost interest in their music. In 2024, Nigerian artists earned over 37.8 million dollars, and South African artists earned 21 million dollars. These payments are mainly coming from international listeners, who have been increasingly enjoying music from these countries.

The success of these artists has encouraged more mid-level musicians to make a living from their music, creating new opportunities in Africa’s music industry. The increase in royalties is a sign that African music is becoming a powerful force on the global stage.

引用元:

English news and easy articles for students of English

10-04-2025 07:00 Music streaming platform Spotify paid 59 mi…

②音声を聞いたあと、それをそのまま真似ることを意識して音読します。音読により英語の“語順感覚”を体で覚えることができますよ。

③意味と使い方を確認しつつ、ビジネスの場面でも使えそうなフレーズをノートに記録していきます。ぜひその日の業務で使えるチャンスを探して実践していきましょう!

“paid 59 million dollars in royalties”
5900万ドルのロイヤリティを支払った

“mainly from international listeners”
主に海外のリスナーから

④自分の言葉で3文要約を書いていきましょう。始めは時間がかかってしまったり、うまくまとまらなかったりするかもしれませんが、要約力を鍛えることで、ミーティングでの発言や説明力が向上していきます。

・In 2024, Spotify paid $59 million in royalties to artists from Nigeria and South Africa, showing a big increase from previous years.
2024年、Spotifyはナイジェリアと南アフリカのアーティストに合計5900万ドルのロイヤリティを支払い、これは過去数年と比べて大幅な増加となった)

・The rise is due to the global popularity of African music and internationally recognized artists like Burna Boy and Tyla.
(この増加は、アフリカ音楽の世界的な人気と、Burna BoyやTylaのような国際的に知られるアーティストの存在によるものだ)

・This success has created new opportunities for mid-level musicians in Africa and shows that African music is gaining global influence.
この成功はアフリカの中堅ミュージシャンに新たなチャンスを生み出し、アフリカ音楽が世界的な影響力を高めていることを示している)

ニュースを使った「読む・聴く・話す・書く」の4技能トレーニングは、継続することで確実にビジネス英語力の土台を築きます。毎日のルーティンに組み込むことで、英語が“習慣”となり、確実にあなたの武器になります。

 

毎朝1通!英語メール表現のバリエーション練習

業務での英語メール、毎回同じ表現を使っていませんか?
定番フレーズに頼るのも悪くはありませんが、場面や相手に応じた表現ができると、伝わり方や印象が大きく変わります。

「伝わればOK」から一歩進んで、「伝え方に気を配れる」ビジネス英語を目指しましょう。

①よく使う定番表現を1つピックアップ

②その言い換えパターンを2〜3通りチェック

③自分の業務シーンに合わせた1通を書いてみる

①例えば下記のような定番表現を見てみましょう。

“Let me know if you have any questions.”

②言い換えパターンを調べていきます。柔らかく、相手を気遣う表現を選べると好印象ですね。

“Feel free to reach out if anything’s unclear.”
(ご不明な点があれば、遠慮なくご連絡ください)

“I’m happy to clarify any points if needed.”
(必要であれば、どの点でも喜んでご説明いたします)

“Don’t hesitate to get in touch with any questions.”
(どんなご質問でもお気軽にご連絡ください)

③ご自身の業務で使っているシーンを思い浮かべながら、1通書いてみましょう。繰り返すことで、返信を促すトーンや距離感を調整できるようになります。よく使うフレーズほど、バリエーションをストックしておくと便利です。

“Feel free to reach out if anything in the proposal needs further clarification before our call.”
(打ち合わせ前に提案内容についてさらにご不明な点があれば、どうぞ遠慮なくご連絡ください。)

出社前のスキマ時間を使って表現のバリエーションを広げることで、日中のやり取りにすぐ活かせる“実践力”が身につきます。テンプレに頼らず、相手や状況に応じた自然で丁寧な表現を使えるようになると、メールでの信頼感・説得力が格段にアップします。
毎朝の習慣が、確実に「伝わる英語」「印象に残る英語」への一歩となります。

 

オンライン学習×実践活用のサイクルを習慣化

オンラインレッスンも、「受けた」だけで終わっていませんか?
実際に“使ってみる”ことで初めて、本当の意味での「使える英語力」は身につきます。
オンライン学習 → 実務活用のサイクルをルーティン化することで、英語の定着率は飛躍的に高まります。

たった1フレーズのアウトプットでも、「自分の言葉で使えた」という小さな成功体験が積み重なり、英語を話す自信と実力が確実に伸びていきます。

①朝や昼休みに1レッスン受講

②出てきたフレーズをメモ

③その日のミーティングやチャット、メールで“実際に使う”チャレンジ

①例えばレッスンで下記フレーズを学んだとします

“Could you walk me through the process?”

②講師から、「新しいタスクや手順を確認する場面で非常に使える表現」と紹介されたあなたは、なるほど、とメモに残します。「使う前提」で覚えることで記憶に残りやすくなりますよ。

③その日の午後、マーケティング部門から新しいキャンペーン運営の担当を引き継ぐことになり、前任者とZoomでミーティングがありました。複雑なSNS広告の設定と配信プロセスについて説明を受けることになったあなたは、このフレーズを使います。

“Thanks for the overview. Just to make sure I’m aligned. Could you walk me through the process?”
(概要ありがとうございます。認識を揃えるために、プロセスを順を追ってご説明いただけますか?)

このように、業務に直結する表現を覚えていけば学びがすぐ成果につながりますし、成果につながったフレーズは自分の語彙として“定着”していきます。1日1フレーズでも、1ヶ月で30、半年だと180の実践表現が手に入ると思ったら、始めないと損ですね。

 

弱点の見える化と対策

英語をある程度使えるようになると、「なんとなく通じてしまう」ことで成長が止まりがちです。
しかし、実際の現場では「聞き取れなかった一言」や「うまく言えなかった表現」が、商談ややり取りのズレにつながることも。
「話せる人」は自分の弱点を見つけて、1つずつ丁寧に対策していく“見える化”のプロセスを欠かしません。

ここでは、実際のビジネスシーンを想定した弱点発見の方法から、それを克服する具体的な学習法をご紹介します。

定期的に模試で“伸びしろ”を測る

Part7(長文読解)で時間切れになる

読解スピードとスキャニング力の不足
Part 7では、ビジネスメールや掲示文など複数の文書を読む問題が出題されます。時間内に解き終わらない原因の多くは、細かく読もうとしすぎることにあります。

 

実務での”ひっかかり”を瞬間的にメモする

模試とあわせて、実際の仕事の中で起きた「言えなかった・聞き取れなかった・できなかった」瞬間をメモしておくことも大切です。上記TOEICのパートが苦手な人に起こりやすい一例を紹介します。

オンライン会議で相手の要点が聞き取れない

状況:海外チームとのZoom会議中、話のスピードが早くて内容が追えず、「Sorry, could you repeat that?」を何度も使ってしまう。

つまずきの原因

・“It’s gonna be” や “You’d better” など、音がつながった表現(リエゾン)を聞き取れない

・資料共有前の冒頭説明など、一発勝負の長い発話に慣れていない

英文メールを読むのに時間がかかり、対応が遅れる

状況:上司から「至急返信して」と言われた海外クライアントの長文メールの内容把握に15分以上かかり、対応が後手に回る。

つまずきの原因

・一文ずつ丁寧に読もうとしすぎて、必要な情報の読み取りが遅い

・件名・冒頭・箇条書きなど、ビジネス文書の構造を活かした速読法ができていない

TOEICで見えた「聞き取れない」「読みきれない」苦手は、そのままビジネス現場での誤解・遅れ・信用低下につながりやすいものです。
模試→分析→実務で実践→振り返り、というサイクルを回していくことで、単なる知識の蓄積ではなく、「仕事に直結する英語力」が育っていきます。

 

学習ログによる達成感の蓄積

学習を続けていく中で、「毎日学んでいるのに、成長している実感がわかない…」と感じたことは誰しも少なからずあるのではないでしょうか。
そんな中級者の壁にこそおすすめしたいのが、「英語学習の見える化」です。
スマホのメモ機能などを使って、使える表現や成果を記録する習慣を取り入れるだけで、学習の質も継続力もぐっと上がります。
目に見える形で「できること」が増えていく実感は、英語をスキルではなく自分の資産として積み上げていく感覚につながります。

 

表現ログで”使える英語”を資産家する

スマホなどにカテゴリ別に記録(ビジネスメール・商談でのお願い表現・プロジェクト報告など)

例:
 - カテゴリ:ビジネスメール
 - 表現:“I just wanted to follow up on…”
 - 使用例:先週の社外メールで納品確認に使用

こうすることで、「覚える→使う→記録する→振り返る」というサイクルが自然に回るようになります。

また先の「オンライン学習×実践学習」にもあるように、メモして使った表現は「実際の場面」と「自己評価」も追記していきます。

学んだ表現、習得したトピック、実際に使えたシーンを簡単にレポート

例:
 - 4月に学んだ表現:Could you walk me through the process?
 - 使用場面:社内のツール説明を依頼する場面で活用
 - 自己評価:自然に言えたが、発音がやや甘かった

振り返りがあることで、「何ができるようになったか」を自分の言葉で確認でき、学びに深みが出ます。またこの時「もう少しだった」部分を復習して形にできるまでがゴールです。今回の場合で言うと、”through”の”th”の部分がうまくいかなかったかもしれません。発音記号やモデル音声を聞き、真似して何度も練習してみましょう。

 

週1でスピーキング練習し、成長の可視化を測る

スマホの録音機能などを使って、週に1回、ビジネストピックで1分話す

例:
 – 「今週の業務報告を英語で」
 - 「自分のチームを紹介してみる」
 - 「最近のプロジェクトの振り返り」

1ヶ月分を聞き比べると、自分でも発音や語彙の成長がはっきりと分かるようになります。

英語学習は「成果が見えにくい」からこそ、ログによる蓄積が大きな武器になります。
習得表現、使用例、録音…すべてが自分の英語資産として積み上がっていくこの仕組みは、ビジネス英語を「習うもの」から「使いこなす力」へ変えてくれます。

 

 

まとめ

忙しいビジネスパーソンが中級レベルで伸び悩むのは、「インプットはしているのに、実践の場が足りない」「学んだことが積み上がっている実感が持てない」といった声が多いからこそ。
毎日の学習に使う前提と記録する仕組みを短時間でも取り入れることで、英語は知識からスキルに変わります。小さな実践を習慣化すれば、確かな変化と自信が、確実に積み上がっていきます。

ではまた次の記事でお会いしましょう!