【英語会議についていけない!】効果的なリスニング学習法とマインドセット

こんにちは、TORAIZ イングリッシュコンサルタントのAoiです!

英語の会議で「発言内容が聞き取れない」「まわりは理解しているのに自分だけが置いて行かれている!」
そんな不安や危機感を抱えている英語学習者の方は多いのではないでしょうか。

本記事ではビジネス会議で「聞ける」を実感するための効果的な学習法とマインドセットの極意について、第二言語習得論を交えて徹底的に解説していきます!

 

「リスニング力」はシャドーイングで効率的に鍛える!

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、ほぼ同時に声に出し、スピードや抑揚など音声を真似て発話するトレーニング方法です。では、なぜシャドーイングがリスニング力向上に有効なのでしょうか?

英語を聞いて理解するためには「音声知覚」と「意味理解」の2段階の処理が必要です。シャドーイングはこの2つを圧倒的に鍛えられる学習方法なのです。

第二言語習得論「音声知覚」とは?

「音声知覚」とは英語の音を正しく聞き取ること。英語には自然な会話の中で音がつながったり、消えたり、弱く発音されたりと複数の音声変化が生じます。この音声変化に慣れていなければ音を正しく聞き取ることはできません。文字として理解している音と実際に聞こえてくる音のギャップを埋める必要があります。

まずはこちらの音声を聞いてみましょう!

I believe I sent you the important email, but I can‘t recall if I included all the attachments. Could you confirm that I sent it correctly?
(重要なメールをお送りしたつもりなのですが、添付ファイルをすべて付けたか記憶が曖昧でして…。正しく送信できているかご確認いただけますか?)

音声変化の発生箇所を確認してみましょう。

フレーズ 音声変化の種類 解説
sent you 同化 t + you →「チュ」または「チュウ」
important 飲み込むT tを飲み込むように発音。「インポー(ゥン) イーメイル」
can’t recall tの脱落・弱化 「キャンリコール」
if I リンキング fIがつながって「イファイ」
could you 同化 d + y → ジュ/ジャ、「クジュ」「クジャ」
that I t弱化+連結 tが弱化、「ダライ」と聞こえる
sent it t + iリンキング・フラップT 「センディッ」「センニッ」になることも。音の連結+t変化

短い音声の中でもこれだけの音声変化が含まれていたのです!シャドーイングを繰り返し行うことで、会話の中で頻出する音声変化に慣れて、音声知覚を鍛えていくことができます。

具体的な音声変化の種類に関しては、こちらの記事をご覧ください↓

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第二言語習得論「意味理解」とは

続きまして「意味理解」とは聞き取った英語と既に自分が持っているさまざまな情報を総合的に分析して引き出す段階のことを言います。頭の中で処理をしている情報はこちらです。

音声を聞いて同時に発話するシャドーイングでは「音声知覚」と「意味理解」を同時に鍛えることができます。音声と意味の結びつきが強化され、処理が自動化されることで、リスニング力に直結するのです!

シャドーイングの効果的な学習方法に関しては、こちらの記事をご覧ください↓

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聞き返す時に役立つフレーズが英語会議の鍵!

英語会議中、英語が聞き取れなかった時に、「理解できないのは勉強不足だ」とご自身を責めてしまった経験はありませんか。追い詰められたマインドも影響して、会議に集中できなくなってしまった、ということもあり得るかもしれません。
会議の場では100%聞き取れることを前提にせず、「聞き返す力」もとても重要です!ここからは、聞き返したいときに使える便利なフレーズをご紹介します。

聞き返す時に役立つフレーズ

英語会議必勝のマインドセットとは

英語の会議に参加すると、「自分だけが聞き取れていない」「周りは理解しているのに…」と焦ってしまうことがあります。しかし、先述したように、「100%聞き取れることを前提にしない」という心構えを持つことがポイントです。それはなぜか?日本語文化と英語文化には決定的な違いがあるからです。

 

「聞き手責任」ではなく「話し手責任」

私たち日本人は英語会議でわからない部分が出てきたとき、「聞き取れない(理解できない)自分が悪い」と感じてしまいます。日本人には「空気を読む」「察する」といった文化が深く根づいており、聞き手が努力して理解することが正解とされる傾向があります。

しかし、英語圏の文化では、相手がわかるように伝える責任は「話し手」にあるという考え方が一般的です。つまり、会議中に聞き返すことは失礼ではなく、お互いを正しく理解しようとする前向きなコミュニケーションの姿勢なのです。

ぜひ読者の皆さまも「聞こえなかった=自分の勉強不足」ではなく、理解するまで確認することこそ英語会議必勝の鍵!と捉えなおしてみましょう。堂々と確認する姿勢こそがグローバルスタンダードなのです!

まとめ

シャドーイングで「音声知覚」と「意味理解」を鍛えることで、会議中の英語を「聞きとる力」を鍛えましょう!英語会議では100%聞き取れることを前提にせず、「聞き返す力」こそお互いを正しく理解することにつながります。

そして、「聞き手責任」ではなく「話し手責任」というマインドで英語会議に臨みましょう!それこそが、英語でのコミュニケーショ不安や恐れに打ち勝ち、前向きな一歩を踏み出す大きな一歩となります!

皆さまの毎日の英語学習を応援しています^^